いつの間にかマイカーを廃車にされていた話

自動車がその役割を終えるとき、最後に行き着くのが廃車という手続きです。日本の社会において自動車は常に所有者のある財産であり、たとえその自動車がボロボロであっても、自走できない状態だとしても、燃えない粗大ごみとして簡単に処理できるものではないのです。

自動車は製造ざれた瞬間から、すでに廃棄されることを想定されているものであり、その責任はメーカーから所有者に委ねられます。逆に言うと、所有者以外の誰かによって、その所有物たる自動車を処分することはできないということになります。

しかしときにはその自動車を、その所有者以外が処分しなければならない状況というのもあります。たとえば持ち主の分からない自動車が自分の敷地である駐車場内に勝手に駐車してしまっている場合、公道ではないためにレッカー移動してもらえないばかりか、警察に相談してもナンバーから持ち主を割り出し、撤去するよう連絡をしてくれるだけなので、実際に持ち主にその気がなければどうすることもできないというわけです。

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h_054このことを逆手に取って、行方をくらまして自動車を放置し、放置された土地の持ち主や駐車場の使用車が泣き寝入りするというケースもあるのですが、もしも自分の知らない間にいつの間にかマイカーを廃車にされていたとしたら、それは法的に可能な状況だったということになるのでしょう。

たとえば土地明け渡しの強制執行を法的な手続きとして行い、未払いの駐車料金の肩代わりに自動車を競売にかけることも出来るでしょうが、これを行えば所有者には幾度となく連絡がいきますから、いつの間にかというのは不可能です。

最も可能性が高いのは、使用者は自分でも車検証に記載された所有者が自分ではないというケースでしょう。単純に名義が別の人や法人ということですが、ローン会社であったり親から譲渡された場合の名義変更の不備など、こうしたトラブルではときどき見受けられるケースなのです。